海外旅行中、慣れない環境や気候、食べ物のせいで体調を崩してしまう人は珍しくありません。特に東南アジア旅行者に多いのが下痢などの胃腸関係の不調です。衛生観念の高い日本で暮らしている日本人にとって、東南アジアの清潔のレベルはとても高いとは言えないもの。レストランなどで当たり前に出てくる食べ物や水道水などが原因で食中毒などになってしまうことはかなりの確率であり得ます。

もし現地で体調を崩してしまった時、悩ましいのが病院に行くかどうかだと思います。言葉の不安などを考えると病院に行くのは気が進まない、でもこのままほおっておいてよい状況かもわからない…そんな時、どう対処するのが正解なのでしょうか?

単なる下痢症状だけであれば、基本的には命にかかわるようなものではないことがほとんどです。2~3日程度で収まってしまうでしょう。体内の毒を出し切ってしまうためにも、下痢止めで症状を抑えることはおすすめしません。常備薬であれば整腸剤の類を飲む程度にとどめておき、脱水症状の防止のために水分補給をしっかりしてください。

もしも下痢があまりに頻回であったり、血便や高熱を伴うようであれば、ただの軽い食中毒ではない可能性があります。例えばコレラや赤痢といった、重篤な細菌性の病気である可能性も出てくるのです。このような症状が出ているようであれば、できるだけ早く病院に行くべきです。ホテルのフロントや旅行代理店のヘルプデスクなどで信頼できる病院を聞きましょう。特に旅行代理店経由ならば、場所によっては日本語の通じる病院を教えてくれることもあります。

慣れない異国の地だからこそ、我慢や無理は禁物です。日本に帰ってから病院に行こう…などと甘く考えていると、症状を悪化させることにもなりかねません。おかしいと思ったらすぐに病院に行くことをおすすめします。