海外旅行においてもっとも大事なもの、それはパスポートです。何はなくともパスポートがなければ、海外を旅することはできません。出入国の手続きはもちろんのこと、旅先でも身分証明として必要になることもあります。そんな大切なパスポートや現金、携帯電話などの貴重品、旅行中にどうやって管理するかきちんと考えていますか?

東南アジアは比較的治安が良いとは言われていますが、それでも日本と同じ感覚ではいけません。むしろ、観光客狙いのスリやひったくりなどの窃盗系の犯罪は多いほうといってもよいでしょう。したがって、自分の荷物、特に貴重品を守ることについてはしっかりと考えておかないと現地で泣きを見る羽目になります。

日本であれば、持ち歩く必要のない貴重品は宿泊先においておくというのが一般的です。しかし、東南アジアではこれはあまりおすすめできません。従業員が絶対安全であるとは残念ながら言い切れないからです。ベッドの上に貴重品を置きっぱなしにしたり、スーツケースに入れておくのはもってのほか、カギのついた金庫型の貴重品ボックスですら実際に被害を受けた例はあります。

特にバックパッカーがよく利用するようなドミトリータイプのホテルなどは、従業員だけでなく、同じ宿泊者に狙われることも十分にあり得るのです。ただし、旅行代理店を通して予約したようなホテルであればある程度信用できると考えてもよいので、その場合はカギ付きの貴重品ボックスやフロントの貴重品預かりを利用するのもアリでしょう。

結局のところ、パスポートやクレジットカードといった第一級の貴重品は自分で常に持ち歩くのがいちばん安心と言わざるを得ません。ネットなどで探してみると、腹巻タイプや首から下げるタイプなど、様々な貴重品入れが見つかります。それだけみんな、貴重品の管理に腐心しているのです。ただ、首から下げるタイプはヒモが目立ってかえって目をつけられやすいという意見もあります。また、腹巻タイプは暑い東南アジアでは少々つらいかもしれません。

そうなるとどうしたらいいんだ…と思いますよね。意外にお勧めなのが、普段使いのカバンに何気なく一緒に入れてしまうという方法なんです。もちろん油断は禁物、カバン選びは重要です。ブランドバッグなどのそれ自体に価値があるものや、盗りやすい手持ちタイプのものは避けましょう。斜め掛けやウエストポーチなどの肌身は出さず身に着けられて、なおかつあまり小奇麗ではないものがおすすめです。さらに一枚羽織ったその下に掛けヒモが来るようにしておけばより安全でしょう。

せっかくの楽しい旅行も、大事なものを盗まれてしまっては存分に楽しむどころではありません。貴重品管理は万全にして、東南アジアを満喫しましょう。