東南アジアはそのほとんどが赤道直下からその付近に位置しています。したがって、年間を通して日本とは全く気候が異なります。東南アジアに旅行に行く際には、現地の気候に関する知識をあらかじめ得ておいて、それに合わせた服装や持ち物を用意しなければなりません。

東南アジアの気候はほぼ熱帯~亜熱帯に分類されています。日本のような春夏秋冬の四季があるところはほぼ皆無で、基本的には雨がよく降る雨期とほとんど降らない乾期、場所によってはもっとも暑い暑期というだいたい3つの期で構成されます。ただ、国や地域によって雨期や乾期の長さ、時期は少しずつ異なります。大まかにいうと、4月~10月ごろまでが雨期、11月~3月くらいが乾季というところが多いようです。

ただし雨期といっても日本の梅雨のようにじめじめと湿気っぽく、シトシトと雨が降り続けるような日々が続くわけではありません。東南アジアのような熱帯気候の雨期は、だいたいが一日のうち短時間にまとまった雨が降るというのが基本です。いわゆるスコールと呼ばれるものですね。

気温は日本と違って通年高め推移しており、もっとも高い暑期には40℃近くなることもあります。1年のどの時期に行くとしても、服装としては夏の恰好で問題ないでしょう。ただ、暑い国はえてして屋内の冷房を強く設定しすぎるきらいがあるので、その対策としてはおり物は必要です。肌の露出を禁ずる寺院などを訪れる際にも役立ちます。

旅行のベストシーズンとしてはやはり雨が少なく気候が安定している乾期がおすすめです。しかし、オフシーズンとなる雨期のほうがホテルや観光地は確実にすいているので、雨に対する心構えさえあればあえて雨期の旅行を計画してみるのもいいかもしれません。

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