東南アジアの中でもちょっと毛色の違う国といえばシンガポールです。面積から見れば小さいですが、ほかの国に比べると格段に都会ですし、いかにも東南アジア!といった雰囲気はかなり薄めといってよいでしょう。そんな東南アジアの都会シンガポールには、一風変わった注意点がいくつかあります。

まず知っておいてほしいのは、シンガポールが国主導で美化運動を強く推進していることです。街を、国を美しく保つために数多くの法律や決まり事がつくられています。そして一時的な滞在者である観光客と言えども、その決まりを破ると罰せられたり、罰金を支払わなければならないのです。

そもそも入国前の時点で、持ち込みができるもの、できないものというのがかなり細かく制限されています。麻薬をはじめ、銃刀類、わいせつな雑誌や記録媒体、変わったところでは、チューインガムも持ち込むことはできません。特に麻薬はもしも持ち込もうとしたことがばれたら最悪の場合死刑になることもあるほどです。

また、たばこに関しては持ち込むことはできるものの、1本単位から課税の対象になります。日本からたばこを持ち込む場合は必ず税関で申請しましょう。重量にして400gを超えると、事前に申請しておくことが必要になるので注意してください。

そして滞在中に絶対に守るべきこととしては、ごみのポイ捨てをしないこと、禁煙指定場所での喫煙をしないこと、タンや唾を路上にはかないことなどが挙げられます。どれも基本的なマナーといえばそうですが、日本ではこれらの行為をしたところでそれほど大きな問題になることはありませんよね。しかしシンガポールではこれらの違反行為にはそれぞれ1000sドル以上の罰金が科せられます。

海外の旅行先で法律違反行為をするというのは、自分のためにもなりませんし、日本人の評判を貶めてしまうことにもなりかねません。少し厳しすぎると感じるかもしれませんが、シンガポール滞在中は決められた法律をしっかり守ることを心に留めておきましょう。